お香の春香堂 創業99年信頼の実績 お香の春香堂 創業99年信頼の実績

香木

沈香木植林事業|沈香木、伽羅木について

香木植林事業

1992年から少しづつですが、調査研究をしています。

ただ、香木というものがあまりにも一般的でないために、大きなプロジェクトには不向きなのです。

ベトナムの中南部で小さな単位ですがスタートしています。

良質な天然香料を必要とする私ども春香堂は、資金面、学術面において協力しています。以来、植林候補地が決まりました。

そして、重要な資料となるサンプル植林と種子を取るための植林が始まりました。

いつの日か彼の地から再び香気の優れた良質の香木が採れるようにと祈って・・・・・

植林する志野流香道二十世家元蜂谷幽光斎宗玄宗匠
ベトナム中南部山中の急斜面に沈香木を植える
志野流香道二十世家元蜂谷幽光斎宗玄宗匠
契約書
カンホア省林業局との契約書

植林の意味

ベトナム中南部カンホア省林業局との契約は写真にありますが、内容は乱伐採されてしまった森の復元が主な目的です。

その中で沈香木も植林していくということなのですが、これは黴菌や土壌菌など森の生態系そのものを復元することによって、より良い香りの沈香木が採取できると確信しているからです。

ただ単に沈香木だけの林を作っても、けっしてよい香りの沈香は採れないだろうと考えています。

カンホア省林業局と元の森を取り戻すこと、生態系の復元こそが肝要ということで意見が合致しました。

沈香木ってなに?

フトモモ目ジンチョウゲ科アキラリア属のベトナム現地名「ヤウバウ」という木です。

北緯10度から15度ぐらいのあたりに自生しています。

平地にも育ちますが、良質の沈香は山中にしか存在しません。

写真からも判るようにこのぐらいの樹木(約15年)では、沈香の層も薄く、面積的にも体積的にも少量しか沈香香料を採取できません。

大きくて良質の香りが採れるまでには、まだまだ20年から30年はかかるでしょう。

この木の幹をよく見ると、薄灰色の模様があります。

沈香樹の幹の模様
沈香木の幹に出ている薄灰色の模様

これは、この木の中に沈香のできる証です。

(カビ)菌アスペルギルスという有名などこにもある黴ですが、この菌が付着することがひとつの条件です。

どのような条件でこの黴菌が樹に作用して沈香を生成するのかは、今も完全解明に至っていませんが、とにかくこの黴菌が香木の大事な条件の1つです。

ワシントン条約のmark
CITES(サイテス)のロゴ(日本ではワシントン条約という名称で有名)

また1980年代後半から伐採量が増え東南アジアの山中から沈香樹が激減したことから、1995年ワシントン条約で絶滅危惧種に指定され 2005年からは輸出入にCITESの認可が必要となりました。

これにより2006年頃より沈香樹植林が各地で行われるようになりました

このような植林の増加から、沈香香料に作用する菌の種類もいろいろあることがわかってきています。
春香堂は2016年よりベトナム国カンホア省に沈香樹研究所を設け、いち早く解明できるよう研究に取り組んでいます。

カンホア省にある春香堂の研究所
春香堂の沈香樹研究所

伽羅木って何?

沈香と伽羅の採れる状況については、同一種の沈香樹から採れるか否かもわかっていません。

先頃隣国の中国でこの沈香樹は異種であるという論文発表がありましたが、植物学的な信頼性に乏しく、専門家の間でも意見が分かれています。

ただ、いずれにしても木の中の一部分に黒い樹液が集まっているところで、その芳香は沈香に勝り最高の香りです。

沈香香料に比すと樹脂層が厚いことが多く、沈香と同じでいつまでも腐ったり消滅したりすることがありません。

生樹木の状態で年数が増せば増すほど層が厚くなって香りが強くなりより良質になることも同じです。

近年採取量がほとんど無いことから、価格が高騰し中国では投機の対象とされ、ますます高額になっています。

植林記録

沈香木の枝
ヤウバウの枝
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ベトナムでは学名Aquilaria agallocha Roxb.という沈香樹が主流。

参考学名

  • Aquilaria cinnensis ベトナム・ラオス・海南島に産出
  • Aquilaria malaccensis インドネシア・マレーシア・ベトナムに産出
  • Aquilaria microcarpa インドネシア・マレーシアに産出
  • Aquilaria beccariana インドネシア・マレーシアに産出
沈香木の種
種子
沈香の葉
葉(夜の山中にて)
集合写真
左より長岡氏、蜂谷氏、古川氏、小川
調査を続けるKhanh氏
調査を続けるKhanh氏
培養したアスペルギルス菌の試験
培養したアスペルギルス菌の試験
中日新聞紙面
2005年6月中日新聞

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